キャリアアップのプロが教える転職の完全成功術 自信の持てる仕事の選び方・決め方
![]() |
自らの転職のシミュレーションに役立つ一冊 |
雑誌で連載を持つ多く持つ著者の本は、これまでに2冊程読んだが、今回の転職完全成功術は、これまでの転職における実務的な手続きのノウハウ本というよりは、個人が、自らの転職をどのような位置づけで捕らえれば良いのかということを、明確なチェックポイントをベースに順序立てて解法を教えてくれる、新しいコンセプトの本だった。
具体的には、著者のヘッドハンターとしての濃い経験から、どのような時に転職すべきか、その時何を基準に考えたら良いか、その決断による転職した後の効果についても触れており、読んでいるだけで、自らの転職をシミュレーションできることに役立つ。また、転職とは、仕事への影響のみならず、家族等、プライベートへの影響もあり、それらに対して、どのようなスタンスで考えれば良いのか、具体例を用いて教えてくれる。
個人的には、周りを見れば、転職で成功したな、と思う割合は3割くらいだろうか。多くの場合、自らの決断は正しいと言って反省もせず、転職先の会社の責任にして再転職など考えている人も多いが、そもそも、本人は冷静に考えられて決断したのか、いささか不明な点が多い。
この本は、どんな年代に対しても平等なスタンスで書かれているので、ここ最近の本で、転職について書かれている本を紹介してくれと言われたら、私はこの本をまずは薦めます。
![]() |
キャリアに悩む日本中のビジネスパーソン必読の「心の書」 |
私は、一つの会社に定年まで勤めることを決して否定するものではありません。が、現状を考えれば、あらゆるビジネスパーソンが、転職を多かれ少なかれ将来の視野に入れておく必要性が出てきているのではないかと思います。
こう書く著者は、ご自身も豊富な?転職の経験がある有名なヘッドハンターである。以前の2冊の著書と比べて、マニュアル的な要素が少なくなって、実例は盛り込まれているけれど、一段と「キャリアの思想」を感じさせる深い内容となっている。
転職をするかしないかを問わず、キャリアを磨くことを怠らない、前向きなビジネスパーソンにとっては、著者自身の考え方が、空気や水のように「自然」に感じられるに違いない。
「即戦力」に加えて必要なのは「創職力」である。こう著者がいうのは、果たして「転職」の時だけのことだろうか…
![]() |
メンタル面での指南書として… |
本書は著者自身の転職経験に基づき、“転職することの意義”“転職前・後の心構え”等、が具体的に書かれています。面接のノウハウ、経歴書の書き方などといった一般的な転職関連の書籍とは違うため、転職に関するメンタル面での指南書として読まれることをオススメします。
本書に出てくる「コタツの理論」(コタツの電源が切れたことに気づかず余熱で暖を取っている)、「創職力」(自らの仕事を創出する力)には非常に共感を覚えます。
転職希望者に限らず、“現在の自分はどの様な状況か”“どの様な手段でキャリアップを目指すのか”改めて自分自身を見つめ直すのに最適な一冊だと思います。

